CASE STUDY
KIBIT導入事例インタビュー
企業内で使用するコミュニケーションツールは年々増え、内容も複雑化しています。企業内でのコミュニケーション・モニタリングは一般化しつつありますが、特に金融業界はその傾向が顕著です。法令順守や顧客保護の観点からモニタリングの重要性は年々高まっています。
そうした中、三菱UFJモルガン・スタンレー証券様の法人・市場コンプライアンス部では、当社のAIエンジン「KIBIT」を搭載したコミュニケーションモニタリングシステム「KIBIT Eye」を数年前より導入。KIBIT Eyeによる AIスクリーニングを活用した全量モニタリングと、高精度なスコアリングを軸に、追加モデルの投入やモニタリング対象ツール範囲の拡大も行う等、当社と連携しながら、継続的にモニタリング体制の高度化に取り組んでいます。
同部の落合昇さん(市場商品課長) と槙家潔さん(売買・情報管理室 ホールセールモニタリング課長) に、KIBIT Eye導入前の課題から導入後の効果、そして今後の展望を伺いました。

住所:東京都千代田区大手町1-9-2 大手町フィナンシャルシティ グランキューブ
設立年月日:1948年3月4日(会社分割による現法人設立 2009年12月1日)
資本金:405億円
従業員数:5688名(2025年3月31日現在)
落合さんの市場商品課では、モニタリングの精度と網羅性の両立が課題となっていました。
以前のモニタリング手法では問題のない定型内容にも大量にヒットするので、重要なコミュニケーションを見抜く仕組みがもう一段必要だと感じていました。KIBIT EyeならばAIスクリーニングで、全量かつキーワードによるアンド検索も可能であり、実効性の向上に期待していました
投資銀行部門のモニタリングを担当する槙家さんも、従来のモニタリング手法に限界を感じていたようです。
従来のモニタリング手法では、表現の違いによって重要なコミュニケーションを十分に拾いきれない場合があると感じていました。AIによりコミュニケーションの文脈やニュアンスを踏まえて抽出し、確認できる点はKIBIT Eyeならではの強みと捉えています
コミュニケーションの文脈やニュアンスを踏まえて分析を可能とする点を評価し、KIBIT Eyeの導入に至りました。
KIBIT Eyeの導入により多くの改善が実現した一方で、AIならではの課題も明らかになりました。
KIBIT Eyeは事前に設計したモデルを用いて、コミュニケーションツールの実データをスコアリングし、優先順位の高いデータについて重点的に確認を行うことができます。
落合さんは、AIのスコア設定(閾値設定)の難しさをこう語ります。

スコア基準の判断は難しいですね。スコアを低く設定すればノイズが多くなりますし、高く設定しすぎれば見逃しにつながる可能性があります。この課題に対しても、FRONTEOさんと会話しながら継続的に検討しています


槙家さんは、おふたりが高く評価している高品質化について語ってくれました。
投資銀行部門では、日々数万件のメールをKIBIT Eyeでスコアリングし、高スコアのメールを確認しています。KIBITはスコアリングの根拠が画面上で可視化されるので、その結果で優先度付けを行い、最終的に人が判断をしているんです。「優先的に目を向ける」仕組みが構築できたことにより、モニタリング業務の品質が大きく向上しました。結果として、金融機関として最も大切なお客さまからの信頼度の向上にも資すると考えています

槙家さんは、KIBIT Eyeでモニタリングする際のAIモデルについて、今後の期待を語ってくれました。
モデルは今後さらにチューニングしていきたいですね。例えば、汎用モデルを提供いただき、それを土台として自社に即したモデルを作成し、運用で得られた知見を踏まえて機動的にチューニングできるようになると、KIBIT Eyeの使い勝手はさらに向上するのではないでしょうか
AIモデルのチューニングにおける柔軟性とスピードの向上は、モニタリング体制を継続的に高度化していく上で重要なテーマの一つです。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券様からいただいた“期待”に当社がどのように応えていくのか――それがKIBIT Eyeの進化を加速させるとともに、今後の大きなカギとなりそうです。
